体重が重い人は肩こりがひどくなりやすいと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。確かに、体重が標準よりも重い人は体のさまざまな箇所に不調が起こりますが、肩こりと関係があるのかどうか疑問に感じる方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、体重が重い人は肩こりがひどくなりやすいのか真実をお伝えするとともに、その対策方法についても詳しく解説します。

肩こりと体重の関係

肩こりと体重は深く関係しています。体重が重くなると血流が悪化し、肩周りの筋肉がこることで肩こりが生じます。つまり、体重が重すぎると肩こりがひどくなるというのは真実なのです。もちろん、全ての人に共通することではありませんが、体重が重すぎる状態は肩こりに悪い影響を与えることは覚えておいた方がよいでしょう。

体重が重すぎる場合に起こり得る不調

体重が多少重い程度であれば、大きな不調が起きる心配はほとんどありません。しかし、一目で太っていることがわかるほどの体型の場合は、さまざまな不調が起こるでしょう。肩こりを含め、体重が重すぎる場合に起こり得る不調について詳しくご紹介します。

肩こり

体重が重いと、血流が悪化する傾向があります。血液は心臓のポンプ機能によって全身へ送り出され、ふくらはぎのポンプ機能で心臓へと戻ります。体重が重い人は体積も大きいため、血液を送り出すためにより大きな力が必要になるのです。

そうすると、心臓に大きな負担がかかるばかりか、十分な勢いで血液を送り出すことができず、肩周りに血液が溜まって肩こりが起こります。

首のこり

体重が重い人は血液が滞りやすいことをお伝えしました。血液が滞る箇所は、肩周りだけではありません。首周りの血流も滞ることで首のこりが生じます。首のこりは肩こりと併発することが多く、非常につらく感じる人が少なくありません。

頭痛

肩こりや首のこりに悩まされている人は、頭痛にも悩まされている傾向があります。肩や首の周りの血流が滞っていると、頭への血流も不足し、頭痛が起きると考えられています。頭痛は風邪のときの頭痛と同じようにつらい症状のため、生活に支障をきたす恐れがあります。

腰痛

腰周りの筋肉への血流が滞ると、腰痛が起こりやすくなります。筋肉が本来の役割を十分に果たさないと、腰周りの骨に負担がかかり、関節痛が起こります。腰痛が起きると、歩行がままならなくなったり長時間の立ち仕事やデスクワークができなくなったりする恐れがあります。

体重が重い人は腰痛に悩まされがちなため十分に注意が必要です。

足の関節痛

体重を支える足の関節に痛みが生じる場合があります。特に、年齢が高い人は関節の間にあるクッションがすり減っているため、余計に関節痛が起こりやすいでしょう。関節痛がひどいと歩けなくなることもあるため、早期に対策しなければなりません。

靴擦れ

体重と靴擦れは一見関係がないように思えるかもしれません。多少、体重が増えた程度では靴擦れは起こらないでしょう。しかし、体重がかなり重い人は足周りの脂肪によって足のサイズが大きくなり、履いていた靴が合わなくなる場合があります。

靴の内側に強く押さえつけられた皮膚が、歩くたびに擦れて靴擦れを引き起こすのです。

生活習慣病

肥満と生活習慣病は深く関係しています。肥満の状態では、血圧や血糖値のコントロールが悪化し、高血圧や糖尿病のリスクが高まります。たとえ、生活習慣病になるような生活をしていなくても、リスクが高い状態が維持されるのです。

そのため、単なる生活改善だけではなく、痩せるための行動をとる必要があります。

ストレス過多

肥満だと、体型に自信を持てないことでストレスがたまる場合があります。ストレスが暴飲暴食に繋がり、ますます体重が増加するという悪循環に陥るケースもあるでしょう。ストレスをできるだけ減らすことが重要です。また、ダイエットをするにしても、ストレスがたまりすぎると暴飲暴食してしまい、リバウンドするリスクが高まります。

自分に合ったストレス解消法を見つけて、うまくストレスコントロールしたいところです。

体重が原因の肩こりの対策方法

体重が重いことが原因の肩こりは、次のように対策しましょう。

標準体重を目指す

標準体重を目指して体重を減らしましょう。体重の減らし方や標準体重の計算方法について詳しくご紹介します。

標準体重の計算方法

標準体重の計算方法は次のとおりです。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

上記よりも重い場合は、一般的に見て体重が重いということになります。ただし、脂肪よりも筋肉の方が重いため、筋肉質な人も標準体重を超える場合があります。

生活習慣を整える

まずは、生活習慣を整えて痩せやすい身体を作りましょう。痩せやすい身体とは、安静時のエネルギー消費である基礎代謝が高い状態です。血流がよく、筋肉量が多いと基礎代謝が高くなります。良質かつ十分な睡眠や適度な運動、ストレス解消などを継続することで、痩せやすい身体を維持できるでしょう。

摂取カロリーを抑える

体重が増えたということは、体型に対してカロリーを摂りすぎているということです。そのため、まずは摂取カロリーを抑えることが大切です。ファストフードやコンビニ食が中心の人は摂取カロリーが大きくなりがちなため、見直してみましょう。

1日3色、規則正しい食事をとり、肉や魚、野菜、果物などのバランスのよい献立を考えてみてください。

消費カロリーを増やす

消費カロリーを増やすことで、摂取カロリーを極端に減らさなくても体重が減少に転じるでしょう。消費カロリーを増やす方法は運動です。運動でエネルギーを消費すると、接種した糖質や脂質などからエネルギーが作られます。

ただし、運動すると普段よりもお腹が空くので、普段よりも食べてしまう恐れがあります。激しい運動は避け、毎日簡単に続けられる程度の運動を選びましょう。例えば、近所の散歩やウォーキング、軽いジョギングでもダイエット効果が期待できます。一度にたくさん運動するのではなく、適度な運動を長く続けることが重要です。

定期的にプロのマッサージを受ける

マッサージで血流を促すことで、全身に酸素と栄養が届くようになり、肩こりが改善する可能性があります。脂肪が多い人はセルフマッサージが難しいため、定期的にプロのマッサージを受けるのがおすすめです。

プロは、体型に関係なく、正しい方法でマッサージができます。正しいマッサージを定期的に受けることで、血流が良く、肩こりが起こらない状態を維持しやすくなります。

まとめ

体重が重い人は、肩周りの血流が滞りやすいため、肩こりがひどくなりがちです。肩こりがひどくなると生活に支障をきたす恐れもあるため、早めに対処することが大切です。生活習慣や食習慣を整えつつ、定期的にプロのマッサージを受けて肩こりの悩みを解消させましょう。肩こりや首のこりにお悩みの方は、「ほぐしドットコム」までお気軽にご相談ください。