多くの現代人が悩まされている肩こり。日々のパフォーマンスの低下を招くだけではなく、気分が落ち込んでネガティブ思考になるケースもあります。そのため、肩こりの症状から原因、治療法、予防法までチェックしておくことが大切です。肩こりについて、リラクゼーションサロンのほぐしドットコムが詳しくご紹介します。
肩こりとは
肩こりと言えば、肩がカチカチに硬くなったりだるくなったりする症状をイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、首すじや首の付け根から肩、背中にかけて生じる痛みやこわばりなども肩こりと呼ぶのです。
肩こりに関連する筋肉はさまざまですが、主に首の後ろから肩、背中にかけて広がる筋肉が大きく関連しています。
肩こりの症状
肩こりの症状は、痛みやこわばり、だるさ、吐き気などです。また、頭痛や腰痛、背部痛などが併発する場合もあります。さらに、歯茎が腫れて歯が浮いたような感じがしたり、顎関節症の症状が悪化したりするケースも少なくありません。
肩こりが周りの部位の症状を引き起こすこともあれば、それらの症状が肩こりを引き起こすこともあります。つまり、全身の健康を守り、健やかな日々を過ごすためには肩こりにしっかり対処する必要があるのです。
肩こりの原因
肩こりの原因は1つとは限りません。さまざまな要因が重なり合うことで肩こりを発症します。どのような原因があるのか詳しく見ていきましょう。
姿勢が悪い
姿勢が悪いと、肩周りの筋肉に負荷がかかり肩こりになります。猫背の方はストレートネックにもなる恐れがあります。ストレートネックになると頭の重みがダイレクトに肩や背中の筋肉に負荷をかけるので、肩こりのリスクが高まります。
姿勢は日々の習慣によるものなので、すぐに改善することは難しいでしょう。少しでも早く姿勢の問題に気づき、正しい姿勢を少しででも長くキープすることを意識してください。
長時間のデスクワーク
長時間のデスクワークでは、体を前のめりにして肩の筋肉に力を入れてしまいます。特に、休憩を取らずに仕事をしている人は、その傾向が強いでしょう。毎日、長時間のデスクワークをこなしている人にとって、肩こりは職業病とも言えます。
ただし、長時間のデスクワークをこなしつつも、肩こりに悩まされていない人もいます。その違いは、休憩の取り方や椅子の座り方などにあります。
スマホの長時間の操作
スマホを見るとき、首を下向きに傾けている方は多いのではないでしょうか。このような姿勢を続けると、猫背、ストレートネックになります。スマホは昔とは違ってアプリの種類がたくさんあり、パソコンと同じレベルでインターネット検索ができます。熱中する要素が多いため、ついスマホに顔を近づけて肩周りに負荷をかけてしまいがちです。
スマホは人々の生活に溶け込んでおり、使用時間を減らすことは難しいものです。
運動不足
運動不足になると、肩周りの筋肉量が減少したり血流が悪くなったりします。その結果、肩周りの筋肉が十分に機能しなくなり、肩こりが起こります。デスクワーカーや運動嫌いな人は特に注意が必要です。
冷え
体が冷えると肩周りの筋肉が硬くなり、肩こりが起こります。また、血流が悪くなることで、さらに強い肩こりが起こる場合もあります。運動不足、筋肉量が少ない、シャワーで済ませがちな人は体が冷えやすいでしょう。
夏でも、エアコンを効かせすぎることで体が冷える場合があるので注意が必要です。
睡眠不足
睡眠不足になると、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は、緊張しているときに優位になる交感神経と、リラックスしているときに優位になる副交感神経で成り立っています。自律神経のバランスが崩れると、副交感神経が優位になるべきタイミングでも交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、血管が収縮して肩周りの筋肉が血流不足となり、肩こりが起こります。
栄養の偏り
脂質や糖質を摂りすぎると、血液の粘度が高まり、血流が悪くなります。ファストフードやコンビニ食中心の食生活だと、糖質と脂質を摂りすぎてしまいがちです。また、脂質や糖質の吸収を抑える食物繊維も不足しやすい傾向があります。
肩こりの検査
肩こりは、問診や神経学的検査、触診などで診断します。また、必要に応じてレントゲン検査やMRI、血圧測定なども行います。単なる肩こりだと思っていたら、重大な病気によって肩こりが引き起こされていたケースもあります。肩こりは、頸椎や頭蓋内、血圧、耳鼻咽喉など、さまざまな部位の病気と関連するので、自己判断は禁物です。
肩こりの治療法
肩こりの治療法は、今起きている肩こりを解消するために、消炎鎮痛剤を使用することです。また、温めて血流を促して肩こりを解消する治療法もあります。肩こりによる炎症が鎮まってからは、定期的にマッサージを受けてケアすることが大切です。
肩こりの予防法
肩こりが慢性化すると、つらい日々を過ごすことになります。肩こりを解消した上で、次のような予防法を実践しましょう。
同じ姿勢を長く続けない
同じ姿勢を長く続けると肩こりが起きるので、こまめに休憩をとりましょう。1時間に1回、5分間はストレッチをするだけでも、肩こりを防げる可能性があります。
入浴で身体を温める
入浴で身体を温めることで、血流が良くなるだけではなく、リラックス効果によって自律神経のバランスが整いやすくなります。また、蒸しタオルで肩や首のあたりを温めるのもおすすめです。
マッサージを受ける
マッサージによって物理的に筋肉をほぐしたり血流を促したりすることで、肩こりが解消する可能性があります。ただし、自分でマッサージをしても気持ちがよくないばかりか、筋肉に過度な力が加わり、肩こりが悪化するケースが少なくありません。
そのため、肩はプロのマッサージを受けることが大切です。筋肉の緊張が和らぐと共に、筋肉の血流が改善することで、肩こりが解消するでしょう。
適度に運動する
適度に運動して肩周りの筋肉量を増やしたり、体を温めたりすることで肩こりを予防できる可能性が高まります。1日30分はウォーキングやジョギングをしたり、ダンベル運動や腕立て伏せなどの筋力トレーニングをしたりするのがおすすめです。
運動する時間がない場合は、通勤の際に1つ手前の駅で降りてウォーキングやジョギングで通勤したり、エレベーターを使わないようにしたりするとよいでしょう。毎日の積み重ねによって肩こりが起こりにくい体が作られます。
まとめ
肩こりがひどいときは、まず原因を突き止めましょう。原因を解消しない限り、何度でも肩こりが再発します。また、必要に応じて医療機関で治療を受けて、肩こりを解消させましょう。その上で、リラクゼーションサロンで施術を受けることで、肩こりを予防できる可能性が高まります。