マッサージは、身体の血液やリンパの流れを促すことでリラックス効果や疲労回復効果をもたらすケアです。マッサージを行う時間帯やタイミングによって効果が異なることをご存じでしょうか。効果が低いタイミングでマッサージをしても、十分な効果を実感できないでしょう。そこで今回は、マッサージの効果が高まる時間帯、効果が低くなるタイミング、効果を高める方法、効果が低くなるNG行為などについて詳しくご紹介します。

マッサージの効果が時間帯によって異なる理由

そもそも、マッサージの効果がなぜ時間帯によって異なるのでしょうか。その理由は次の2つです。

血流やリンパの流れが滞っているタイミングが異なるため

マッサージの効果を実感するには、血流やリンパの流れが滞っているタイミングで行う必要があります。血流やリンパの流れが滞っていない状態でマッサージをしても、気持ちよさはそれほど強くありません。その結果、マッサージの効果を実感できないという事態となるのです。

血流やリンパの流れが滞っているタイミングには個人差があります。例えば、デスクワークや立ち仕事の人は、仕事が終わる前ぐらいの夕方に血流やリンパの流れが滞るでしょう。

引っ越し作業の人は運動量が多いため、血流やリンパの流れはあまり滞りません。しかし、翌日に疲労が残ると、朝に血流やリンパの流れが滞ることがあります。

血液やリンパの流れが良くなりやすいタイミングが異なるため

血液やリンパの流れが良くなりやすいタイミングと、良くなりにくいタイミングがあります。効果が十分に得られないタイミングでマッサージをしても、リフレッシュや疲労回復などのメリットは得られません。

マッサージの効果が高い時間帯

マッサージの効果が高いのは次のタイミングです。

入浴後

入浴後は身体の血液とリンパの流れが良くなっています。このときにマッサージをすれば、相乗効果によって大きな効果を実感できるでしょう。入浴の時間帯は人それぞれですが、19時30分~22時頃に入る人が多いのではないでしょうか。

寝る前

寝る前はリラックスしていることで血液やリンパの流れが良いため、相乗効果が期待できます。寝る前に嫌なことを思い出すタイプの人は緊張状態にあるため、マッサージの効果が低くなってしまいます。その際は、後述する対策方法を実践してみてください。

マッサージの効果を高めるためのポイント

マッサージの効果を高めるために、次のポイントを押さえましょう。

リラックスモードへ切り替える

身体が緊張状態にあると、血管が収縮して血液やリンパの流れが悪くなります。自律神経の交感神経と副交感神経が切り替わることで緊張とリラックスが切り替わります。しかし、過度なストレスや疲労が原因で自律神経のバランスが崩れると、リラックスすべきタイミングで交感神経が優位になり、常に緊張状態になってしまうのです。

この状態だと、マッサージをしても十分な効果が期待できません。そのため、まずはリラックスモードへと切り替えることが大切です。嫌なことを考えると緊張してしまうため、楽しかったこと、嬉しかったことなどを思い浮かべましょう。また、ストレスの原因とはかけ離れたイメージを持ってみてください。

例えば、仕事がストレスの原因になっている場合は、旅行の思い出、彼女・彼氏との思い出など、楽しかったこと、嬉しかったこと、癒やされたことなどを思い出しましょう。リラックスできたと感じたら、マッサージを行ってください。

円滑剤を使う

マッサージの効果を引き出すには、円滑剤の使用が必須です。円滑剤を使用しない場合、滑りが悪いためにマッサージ効果が低くなります。マッサージは、筋肉や肌を直接刺激することで効果を引き出すものですが、滑りが悪いと一部分に強い刺激が加わったり摩擦が起きたりします。

身体が温まっているときに行う

マッサージは身体が温まっているときに行います。身体が温まっているときは血流やリンパの流れが良いため、マッサージ効果が高まります。身体が温まっているタイミングは入浴後です。また、適度な運動をした後も身体が温まっていますが、運動の内容次第ではマッサージはしない方がよいでしょう。

例えば、筋肉に大きな負荷をかけた後にマッサージで筋肉を刺激すると、炎症が起きる恐れがあります。また、筋肉痛が起きやすくなったり、筋肉痛が治るまでにかかる時間が長くなったりする可能性もあります。

マッサージの効果が低いタイミング

マッサージの効果が低いタイミングで行っても、リフレッシュ効果や疲労回復効果などが十分に得られません。大切な時間を使うのであれば、マッサージの効果が高いタイミングで行いましょう。マッサージの効果が低いのは次のようなタイミングです。

朝起きてすぐ

朝起きてすぐは、睡眠による疲労回復効果やリフレッシュ効果により、マッサージの効果を実感しにくい状態になっています。つまり、マッサージをするほどの状態ではないため、効果を実感しにくいということです。ただし、睡眠不足や睡眠の質が低い、寝具が合わないなどの原因で心身をリフレッシュできていない場合は、マッサージの効果を実感できるでしょう。

アルコールを摂取した後

アルコールを摂取した後は血液の粘度が高まっているため、マッサージの効果を感じにくくなります。また、アルコールを摂取した後の運動を避けた方がよいのと同様に、過度なマッサージも避けた方がよいでしょう。

身体が冷えているとき

身体が冷えているときは、血流とリンパの流れが悪いため、マッサージの効果を十分に発揮できません。そのため、マッサージをするときは身体が温まっているタイミングに行うか、事前に蒸しタオルなどで温めることが基本です。

マッサージの効果を低下させるNG行為

次のような行為はマッサージの効果を低下させるため、避けた方がよいでしょう。

何度もマッサージする

何度も繰り返しマッサージすると、肌が摩擦されたり筋肉がダメージを受けたりします。マッサージの効果が低くなるばかりか、かえってコリが悪化したり肌が乾燥したりするため、マッサージは適度に行うことが大切です。

円滑剤を使わない

円滑剤を使わずにマッサージすると肌を摩擦したり筋肉への刺激が強くなったりします。必ず円滑剤を使用して、滑りをよくしてからマッサージしましょう。

睡眠不足

睡眠不足の状態では血流が悪く、マッサージの効果が十分に現れません。また、睡眠不足で体調が悪い場合、マッサージが原因で状態が悪くなる恐れもあります。睡眠不足で体調が優れないときはマッサージを避けた方がよいでしょう。

過度なストレス

過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、血流を悪化させます。マッサージによるリラクゼーション効果によってストレスが和らぎますが、あまりにも強いストレスは対処できません。そのため、ストレスが溜まっているが、血流が極端に悪くなるほどではない場合にマッサージするのがおすすめです。

まとめ

マッサージは自分でも行えますが、やはりプロに任せた方がよいでしょう。「ほぐしドットコム」では、全身を「ほぐし」で良い状態へと導くとともに、リラクゼーション効果によって快適な時間を提供いたします。