blog

身体がむくむときは、マッサージをすれば治るイメージがある方は多いのではないでしょうか。確かに、マッサージはむくみを解消する方法の1つですが、むくみの原因によっては根本的な改善ができません。そのため、むくみの原因を知ったうえで、マッサージの効果について正しい知識を得ることが大切です。

また、日常生活にもむくみの原因が隠れている場合があります。日常生活を見直すことで、むくみにくい身体を作れるかもしれません。ここでは、マッサージのむくみへの効果や対処法、むくみの原因などについて詳しくご紹介します。

そもそもむくみとは

むくみとは、主に手足が膨らむ症状のことです。その部分にリンパ液や血液が滞留していることで、むくみが生じます。何らかの原因で水分や老廃物を排出できなくなることが原因です。

身体のむくみの原因

身体のむくみには、次のような原因が挙げられます。

塩分の摂りすぎ

塩分を過剰摂取すると、身体の水分が排出されすぎてしまいます。その結果、身体が水分を溜め込むように働いて、結果的に血液が滞留してむくむのです。近年、食生活の欧米化によって脂質の摂りすぎが注意喚起されています。そのため、塩分よりも脂質の摂りすぎによる肥満が注目されがちですが、そもそも日本人の食文化は和食です。

和食は脂質が少ない一方で塩分が多いため、和食中心の食生活の方は塩分過多になりがちです。

栄養不足

食欲がない、口の中を怪我しているなどの理由で十分に食事をとれない場合、低栄養状態になる恐れがあります。その場合、腸や腎臓からタンパクが漏れ出し、血管の外に水分が漏れやすくなります。そうして皮下に貯まった水分がむくみとして表れるのです。

薬の影響

非ステロイド抗炎症剤やカルシウム拮抗剤、抗糖尿病薬などの副作用にむくみがあります。必ずむくむわけではありませんが、体質や服用する量によってはむくむことがあるため注意が必要です。薬の使用をやめるとむくみが改善すると考えられますが、その結果、服薬理由となっている病気が悪化する恐れがあるため、自己判断でやめてはいけません。

心臓疾患

心臓の働きが低下すると、血管内に水分が溜まっていき、それが血管から漏れ出すことでむくみが生じます。心臓疾患は必ずしも症状が現れるとは限りません。呼吸しづらい、胸部の違和感、頻脈などの症状がある場合はもちろん、健康診断で指摘された場合は精密検査を受けた方がよいでしょう。

腎臓疾患

腎臓には、余分な水分や塩分を排出する働きがあります。腎臓の機能が低下して水分や塩分が排出できなくなると、血液やリンパ液が滞留してむくみが生じます。

むくみの対処法

軽いむくみであれば、歩いたり走ったりすることで筋肉のポンプ作用が働き、むくみが解消する可能性があります。また、寝て起きれば改善していることもあるでしょう。1日中座っていてむくんでいる場合は、入浴したり睡眠をとったりすることでいつの間にかむくみがなくなっていることが多いはずです。

マッサージの効果はあくまでも一時的

マッサージにはむくみの解消効果があります。これは、血管に溜まった水分や塩分を物理的に流すことができるためです。ただし、マッサージの効果は一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。例えば、むくみの原因である低栄養や心臓疾患、腎臓疾患などはマッサージでは改善できないでしょう。

そのため、マッサージでむくみを解消させつつ、根本の原因にアプローチすることが大切です。

むくみにくくするためのポイント

身体のむくみを防ぐために、次のようなポイントを押さえましょう。

同じ姿勢を続けない

同じ姿勢を長時間続けると、物理的に圧迫されることで血液やリンパ液が滞留します。そのため、同じ姿勢をできるだけ続けないことが大切です。デスクワークの方はどうしても同じ姿勢を続けることになるため、1時間に1回は休憩をとるなどして、少しでもむくまないように工夫しましょう。

また、トイレに立ったりコピーを取りに行ったりと、少しでも座っている時間を短くすることが大切です。

栄養バランスのとれた食事を心がける

栄養バランスのとれた食事を心がけることで、低栄養によるむくみを呼ぼうできます。主食、主菜、副菜、汁物のバランスが取れた食事を習慣付けましょう。タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることで、むくみだけではなく体調も改善する可能性があります。食事は生きるために必要な栄養をとる行為のため、暴飲暴食やファストフードに偏った食生活は避けましょう。

外食が続いていて栄養バランスが悪いときは、サラダを加えたり、タンパク質になるメニューを注文したりしてみてください。また、コンビニ食でも最近では栄養バランスのとれた食事を実現できる商品が数多く登場しています。例えば、レトルトのハンバーグに野菜サラダ、納豆などを組み合わせれば、栄養バランスがよくなります。

塩分のとりすぎに注意する

塩分は、さまざまな食品に含まれています。例えば、青じそドレッシングはノンオイルのものが多く低カロリーで知られていますが、塩分が多量に含まれています。また、塩でたくさん下味をつけると、それだけ塩分の摂取量が増えます。塩味がほしいのであれば、調理中に塩を振るのではなく、食べる直前に塩を振りましょう。その方が塩味が強くなるため、少量の塩で満足できます。

睡眠習慣を整える

睡眠習慣を整えることで自律神経のバランスが整って、血流がよくなります。その結果、むくみが解消したりむくみにくくなったりすることが期待できます。毎日、同じ時間に寝て同じ時間に寝る、朝すっきり目覚められる睡眠時間を確保する、睡眠の質を高める、といったことを意識しましょう。

睡眠の質を低下させるのは、寝る前のスマホ操作、暑い・寒い、じめじめ、乾燥している、悩みごとなどです。これらを避けることで、睡眠の質を高めることができます。

定期的にマッサージに通う

マッサージは、血流やリンパの流れを促すだけではなく、自律神経を整えてストレスを解消し、結果的にむくみにくい身体づくりに繋がります。自分でマッサージをするのには限界があるうえに、間違った方法で行うとむくみがひどくなる恐れがあります。

定期的にプロのマッサージを受けることで、身体のケアが習慣づいて、むくみにくい身体になれるでしょう。

まとめ

マッサージでむくみを解消しても、根本の原因を解消できていなければ何度でもむくむ恐れがあります。今回、ご紹介した方法を実践しつつ、定期的にリラクゼーションでプロのマッサージを受けてみてはいかがでしょうか。

リラクゼーションサロンの「ほぐしドットコム」では、少しでも長く効果が続くように意識して施術しております。身体の不調、ストレスなどにお悩みの方はお気軽にご相談ください。