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腰痛が起きたとき、すぐにでも痛みから解放されたいと思う方が多いのではないでしょうか。結論から言うと、腰痛をすぐに治す方法は存在しません。しかし、適切に対処することで速やかに痛みを抑えられます。ここでは、腰痛の痛みを抑える方法について、急性の腰痛と慢性の腰痛に分けて詳しくご紹介します。

腰痛の種類とは

腰痛には、急性の腰痛と慢性の腰痛があります。まずは、それぞれの違いを正しく理解することが大切です。急性の腰痛と慢性の腰痛の特徴や症状について、詳しくみていきましょう。

急性の腰痛

急性の腰痛とは、症状が急激に現れた腰痛のことです。例えば、重い物を持ちあげたとき、くしゃみをしたときなどに起きる「ぎっくり腰」が該当します。また、椎骨と椎骨の間にある椎間板というクッションが飛び出す「椎間板ヘルニア」も同様です。

これらは、腰椎やその周辺組織がダメージを受けたことで激痛が起こります。多くの場合は3日~1週間で改善しますが、そのまま痛みが残って慢性腰痛に移行する恐れがあります。

慢性の腰痛

慢性の腰痛とは、痛くなったり改善したりを繰り返しながら慢性的な経過をたどる腰痛のことです。椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などのほか、間違った姿勢、肥満などの影響で慢性の腰痛になる場合があります。検査を受けても原因がわからないケースが少なくありません。また、ストレスや不安、気圧の変化などが腰痛を悪化させる可能性があります。

慢性の腰痛は、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアをきっかけに発症することが多く、長年にわたり悩まされている方がたくさんいらっしゃいます。

腰痛は痛みをコントロールすることが重要

病気は、原因を取り除くことで完治が期待できますが、慢性の腰痛は原因を特定することが困難です。また、原因を特定できても、完治する治療法が確立されていない場合もあります。そのため、慢性の腰痛は、「痛みが起きる頻度が少なく、痛みが起きても問題なくコントロールできる状態」を維持することが重要です。

腰痛をすぐに治したいときに受けるべき治療法

医療機関では、腰痛を訴える患者に対して、次のような治療法を提案しています。

鎮痛剤の内服・外用

腰痛の痛みを抑えるために、内服薬や外用薬を処方します。これは、腰痛に伴う炎症を抑えるための薬であり、原因を取り除くための治療ではありません。そのため、薬の効果が失われると、再び痛み出します。

神経ブロック注射

神経ブロック注射とは、痛みの信号を遮断することで腰痛の痛みを抑える治療法です。これも、鎮痛剤と同じく効果が失われると再び痛み出します。また、注射による痛みの問題もあるため、気軽に受けられる治療法とは言えないでしょう。

外科手術

腰痛の原因によっては、外科手術によって改善が期待できます。外科手術を行うべきかどうかは医師の判断にゆだねられるため、手術を希望しても受けられない場合があります。また、外科手術によって腰痛が起きる頻度が少なくなることはあっても、完治することはありません。

腰痛が起きたときの対処法

腰痛が起きたときは、次のような対処法で痛みを抑えましょう。

急性の腰痛の対処法

まずは、急性の腰痛の対処法から詳しくご紹介します。

安静にして過ごす

急性の腰痛が起きたとき、すぐに医療機関を受診しようとする方がいます。しかし、急性の腰痛が起きているときは強い炎症が起きているため、不用意に動かしてはいけません。また、マッサージやストレッチなども炎症を悪化させる恐れがあります。まずは、安静にして過ごすことが大切です。

鎮痛剤を使用する

安静にして過ごしながら、鎮痛剤を使用しましょう。「安静に過ごして炎症を抑えられる状況を作る」、そして「鎮痛剤で炎症を抑える」という2つ方法を同時に実践することで、炎症を速やかに抑えられます。

鎮痛剤を使用しても、安静に過ごさなければ炎症が治まりません。

慢性の腰痛の対処法

続いて、慢性の腰痛への対処法について詳しくみていきましょう。

鎮痛剤を使用する

慢性の腰痛にも鎮痛剤が有効です。急性の腰痛と比べて炎症は強くないため、鎮痛剤の効果を十分に実感できるでしょう。ここで注意したいのは、鎮痛剤を長期的に使い続けると、副作用が起こるリスクが高まることです。

例えば、ロキソプロフェンナトリウムを含む薬は、比較的高い抗炎症作用がありますが、胃腸障害が多く報告されています。そのため、「痛みの予防」に注力することが大切です。

ストレッチをする

腰痛の原因の1つに、腰の周りの筋肉が緊張して血流が悪くなっていることが挙げられます。ストレッチによって腰の周りの筋肉をほぐすことで、血流を促して腰痛を和らげられる可能性があります。腰痛に有効なストレッチ方法をご紹介しますので、1日1回は行うようにしてください。

・腸腰筋を伸ばす
(1)両ひざを床につけた状態で片ひざを立てる
(2)もう一方の脚を後方へ伸ばす
(3)上半身を前にゆっくりスライドさせて腸腰筋が伸びているのを感じる
(4)ゆっくりと元に戻す
(5)反対側も同じように行う

・脊柱起立筋を伸ばす
(1)椅子に座った状態で背筋を伸ばす
(2)腰をゆっくりと後ろにひねる
(3)深呼吸しながら20秒数える
(4)息を吐きながら元の状態にゆっくりと戻す
(5)反対側も同じように行う

入浴で身体を温める

慢性の腰痛は筋肉の緊張が一因になっているため、入浴で身体を温めて血流を促すことで、改善が期待できます。ただし、急性の腰痛のように強い炎症が起きているときは、逆効果のため注意してください。

腰痛というよりは、腰が重苦しい、少しだけ痛いといった場合に試してみましょう。また、熱い湯に浸かると、身体が温まる前にのぼせてしまうため、40℃前後の湯に浸かることをおすすめします。また、入浴後はすぐに身体を拭いてください。

そのまま放置すると、身体に付着した水滴が冷えて体温を奪ってしまいます。

プロのマッサージを受ける

マッサージも血流を促したり筋肉をほぐしたりできるため、慢性の腰痛の改善に効果が期待できます。しかし、腰のあたりは自分でマッサージするのが難しく、間違った方法で刺激してしまいかねません。自己流の間違ったマッサージは腰痛を悪化させる恐れがあるため、プロの施術を受けることをおすすめします。

また、マッサージは継続的に受けることで効果が発揮されるため、長く通える信頼性が高い施設を選びましょう。「ほぐし」をメインに施術しているプロであれば、腰痛だけではなく、肩や首のこりにも対処してくれます。

腰痛にお悩みの方は「ほぐしドットコム」にご相談ください。

ほぐしドットコムは、東京都の池袋でマッサージをはじめとするリラクゼーションを提供しているサロンです。腰痛や肩こりなどにお悩みの方に対し、「ほぐし」を主軸としたオリジナルの施術をご提供しております。

腰痛は、1回きりの施術ではなかなか改善しないため、継続的に通っていただく必要がございます。当店では、患者さまのお悩みにアプローチするために、腰だけではなく、肩周辺や首、大胸筋など、全身に施術を行います。少しでも長くお身体の状態を良好に保てるように施術いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。