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腰痛は放置すると悪化する恐れがあるため、早期発見・早期治療が重要です。すでに危険度が高い腰痛になっている場合は早急にクリニックを受診しましょう。まずは、今回ご紹介する腰痛の危険度チェックを試してみてください。クリニックの受診の流れや自宅で気をつけたいポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

腰痛の危険度チェックリスト

腰痛の危険度チェックリストは次のとおりです。

(1)何をしていなくても痛む
(2)背中が曲がってきたと感じる
(3)お尻や脚が痛い
(4)脚がしびれて歩行に支障をきたしている
(5)身体を動かすと腰だけが痛む

何をしていなくても痛む場合、重い脊椎の病気の可能性があるので、早急にクリニックを受診しましょう。特に、がんの骨転移の可能性も考えられるので、一刻も早く診断してもらう必要があります。

背中が曲がってきた場合は、骨粗鬆症が原因で背骨に圧迫骨折が起きている恐れがあります。骨折は必ずしも激痛が起きるわけではないので、痛くないから大丈夫だと思い込まないようにしてください。

お尻や脚が痛む、しびれて歩行に支障をきたしている場合は、腰の神経に何らかのトラブルが起きていると考えられます。放置すると進行することが多いので、これもやはりクリニックを早く受診した方がよいでしょう。

身体を動かしたときに腰だけ痛むのは、腰の関節や筋肉などに問題が起きている可能性があります。他の項目に当てはまる場合と比べて危険度は低めですが、3ヶ月以上痛みが続くのであれば、クリニックを受診した方がよいでしょう。

クリニックでの診察の流れ

クリニックを受診したときの流れは次のとおりです。

問診

いつから症状が現れ始めたのか、どれぐらい痛むか、どういう姿勢のときに痛むのかなど、さまざまな情報を入手するために、医師による問診が行われます。すべて事細かく伝えることで、診断の精度が上がります。問診は、医師に直接伝える場合もあれば、待合室で問診票に記入する場合もあります。

視診や触診

腰や背骨、脚などに異常がないか、視診や触診をします。実際に目で見て、触ることで、問診よりも多くの情報を得られます。ただし、腰や背骨は外側から確認ができないので、入手できる情報には限りがあります。

検査

レントゲン撮影やCTスキャンなどの検査で、骨や椎間板などの異常を確認します。触診や視診よりも詳しい情報を得られます。また、画像検査で明らかな異常を発見できれば、その場で診断してもらえます。

診断

これまでの問診や触診、視診、検査などで得た情報を元に診断します。診断の際は、病気の名称や症状、原因、治療法などの説明を受けるので、不明点があれば遠慮なく質問しましょう。

治療

治療法の説明を受けたら、治療を受けるかどうか患者が決めます。医師は患者の判断に委ねる形となりますが、できるだけ治療は受けた方がよいでしょう。腰痛は、治療しなければ悪化したり慢性化したりして、長く苦しめられる恐れがあります。

腰痛の種類や重症度、体質、持病などを踏まえ、薬物療法や注射、手術などの中から治療法を決定します。

腰痛の危険度を下げるための日常の工夫

腰痛の危険度を下げるには、日常の工夫が有効です。ちょっとした工夫で腰への負担が軽減されます。腰への負担が少ない状況が長く続くことで、痛みやしびれが起こりにくくなるでしょう。腰痛の危険度を下げるための工夫について、詳しくご紹介します。

姿勢を正す

腰痛の大きな原因の1つに、姿勢の乱れが挙げられます。猫背の人はストレートネックになっている傾向があり、約15kgもある頭部が首の骨や背骨などに大きな負担をかけています。その結果、腰痛が悪化する恐れがあるのです。腰は、上半身の重みを支えており、背骨のS字カーブによって身体の前と後ろの筋肉がバランスよく引っ張り合い、重みの負担を分散させています。

前屈みの状態では、S字カーブを描けなくなり、背骨の筋肉が引っ張られることで腰痛が起こります。

立っているときは、視線をまっすぐ前方に向けて顎を引き、肩の力を抜きます。そして、お腹とお尻の筋肉に力を入れましょう。歩くときもこの姿勢を保つことが大切です。座っているときは、顎を引いて背筋を伸ばします。お腹とお尻の筋肉に力を入れ、足の裏全体を床につけます。また、背もたれと腰の間に隙間を作り、お尻とひざは直角にしてください。

2時間に1回は軽い体操をして、凝り固まった筋肉をほぐしてあげるのが有効です。

寝具を見直す

寝具が身体に合わない場合も腰痛の原因になります。例えば、枕やマットレスが硬すぎて寝返りが打てない、肩や首に力が入るなどすると、腰痛が起きるだけではなく頭痛や肩こりにも繋がります。

枕を選ぶときは、頭が適度に沈み込む、寝返りをしても頭が落ちない、高すぎないという3つの条件を満たしているかチェックしましょう。布団は、身体が沈み込みすぎないものを選ぶことが大切です。ポケットコイルが多い高級マットレスは、適度な弾力があり、寝返りを打ちやすいです。

寝返りは片側に血液が溜まらないようにするために行うもののため、寝返りができないと腰痛に繋がります。

日常の動作を工夫する

日常動作の中には、腰に負担がかかるものがいくつもあります。例えば、洗濯物カゴを持ち上げるときに中腰になると、腰に大きな負担がかかります。物を持ち上げるときは、膝を曲げて腰を落としましょう。腰を落とさずに持ち上げると、腰周りの筋肉を使うことになり、結果的に腰の骨にも大きな負荷がかかるのです。

また、顔を洗うときに前屈みになる場合も腰に負担がかかります。脚を開いて軽くひざを曲げることが大切です。洗濯物を干すときは、何度も超しを曲げて洗濯物を取るのではなく、洗濯かごを高い位置に置いてかがまずに洗濯物を取りましょう。

そして忘れてはいけないのが、スマホやゲーム機を使うときの姿勢です。長時間、目線を下に落とすと腰に大きな負担がかかります。目線は斜め下に30cm程度落とすだけにすれば、腰への負担を減らせます。

このように、日常の少しの動作で腰への負担が大きく変わるので、今日から見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

腰痛に悩まされている方は、危険度チェックをしてみましょう。危険度が高い場合は、すぐにでもクリニックで診察を受けることが大切です。危険度が低くても、腰痛が3ヶ月以上続く場合は、クリニックを受診した方がよいでしょう。

もし、クリニックで治療を受けても改善しなかった場合は、リラクゼーションサロンで施術を受けてみてはいかがでしょうか。全身をほぐすことで、不思議と身体が楽になることもあります。豊島区の「ほぐしドットコム」では、お悩みに適切に対処することを心がけております。

腰痛がなかなか治らない、肩こりまで起きている、少しでも楽になりたいといった方はお気軽にご相談ください。