マッサージはやればやるほどに効果があると思っている方は多いのではないでしょうか。実は、マッサージをやりすぎると身体にさまざまな問題が起きる可能性があります。今回は、マッサージのやりすぎの問題点と正しい頻度、方法について詳しくご紹介します。
そもそもマッサージの目的とは
まずは、マッサージの目的から詳しく見ていきましょう。
血流促進
マッサージすると、血流を促すことができます。血液は全身に酸素や栄養を運ぶ役割を果たしているため、血流が滞った状態は好ましくありません。血流不足で体調が悪かった人がマッサージを受けると、体調が改善する可能性があります。
例えば、血流不足によって起きる肩こりや首のこり、腰痛などが緩和されるかもしれません。もちろん、これらの症状は血流不足以外の原因が隠れているケースもあるので、必ず改善するわけではありません。
筋肉をほぐす
筋肉をほぐすことで、筋肉のこりによる肩こりや首のこりが解消する可能性があります。筋肉が凝り固まっていると、身体を支えることができず、身体の関節に負荷がかかります。例えば、腰回りの筋肉が十分に機能しない場合は、腰に負担がかかって腰痛に悩まされがちになるでしょう。
筋肉は力を入れるために欠かせない組織のため、常にほぐれていることが望ましいです。2長時間のデスクワーク、猫背、運動不足など、さまざまな原因で筋肉がこり固まります。
精神的なリラックスを得る
マッサージには、リラクゼーション効果があります。身体の状態が整うことで気持ちがよいと感じ、精神的なストレスが緩和されます。現代はストレス社会と呼ばれており、ストレスに起因する重大な病気のリスクが高いとされています。
例えば、心筋梗塞や脳梗塞、がんなどはストレスと関係があることがわかっているのです。実際に、精神的なストレスが引き金となり、過労死で亡くなる方もいます。このような事態を避けるためにも、日々のマッサージでストレスをケアすることが大切です。
マッサージのやりすぎの問題点
それでは、マッサージをやりすぎるとどのような問題が起きるのか詳しくご紹介します。
筋肉がダメージを受ける
筋肉に強い負荷がかかることで、筋肉がダメージを受けます。その結果、筋肉痛のような症状が現れ、身体に力を入れづらくなるでしょう。筋肉がダメージを受けるほどに強いマッサージは逆効果であることを覚えておいてください。
肌トラブルが起きる
過度なマッサージは、肌を強く摩擦することで肌トラブルのリスクを高めます。皮膚が薄くなることで少しの刺激で肌トラブルが起きるようになったり、メラニン色素が分泌されてくすみやシミになったりする場合もあります。このような事態を避けるためにも、マッサージのやりすぎに注意が必要です。
体力を消耗する
マッサージをやりすぎると、体力を消耗します。特に、力強いマッサージを受けた後は、心も体も疲れてしまうでしょう。正しいマッサージを受けた後は、心身とも疲れが取れて心地良い気分になるものです。そうならないのであれば、マッサージをやりすぎているか、方法が間違っている可能性があります。
やりすぎたマッサージの特徴
それでは、やりすぎたマッサージがどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。
力強くマッサージする
マッサージのやりすぎというのは、頻度のことだけではありません。力強くマッサージすれば、たったの1回でもやりすぎたことになります。体重を乗せて力強く押すと、筋肉のこりがほぐれるように思えるかもしれませんが、実際には余計にこってしまいます。
マッサージにはある程度の力は必要ですが、それよりも技術が重要であることを覚えておきましょう。
何度もマッサージする
何度も同じところをマッサージすると、肌が摩擦されてしまいます。また、弱い力でもマッサージを繰り返せば筋肉に大きな負荷がかかるでしょう。マッサージは何度も繰り返す必要はありません。
硬いところを強く刺激する
関節部分やこり固まった筋肉など硬いところを強く刺激すると、組織がダメージを受けます。マッサージではなくただ押しているだけになるので注意しましょう。
正しいマッサージの頻度
マッサージは毎日行っても良いのですが、強めのマッサージをした場合は2~3日は空けた方がよいでしょう。また、その日の体調によってもマッサージの方法や時間、部位を変えた方が良いです。身体にこりを感じる前にマッサージをすると、少しのマッサージで高い効果を実感できます。
正しいマッサージのポイント
正しいマッサージを行うには、次のポイントを押さえる必要があります。
円滑剤を使う
すべりが悪い状態でマッサージすると、つい力が入ってしまいがちです。また、肌も摩擦してしまい、肌トラブルを誘発します。そのため、マッサージの際は必ず円滑剤を使ってください。円滑剤ですべりを良くしてからマッサージをすると、力をかけなくてもマッサージ効果を得られます。
使用する円滑剤は、肌に優しいものがおすすめです。
事前に温める
身体を温めると、血流が促されると共に筋肉がほぐれます。そこにマッサージをすれば、マッサージの効果が高まります。蒸しタオルで温めたり入浴したりしましょう。
適度な力でマッサージする
適度な力でマッサージすることで効果を得られます。痛みを感じるほどの力で押すのは間違いです。そのようなマッサージもありますが、これはあらゆる計算をして行われるものであり、プロ以外の人が行うとトラブルに繋がります。
マッサージはプロに任せるのがおすすめな理由
マッサージは、やはりプロに任せるのがおすすめです。その理由について詳しくご紹介します。
正しいマッサージを受けられる
マッサージのプロは、正しいマッサージを行えます。間違ったマッサージをするプロもいますが、そのような店は悪い口コミが投稿されているはずです。基本的には正しいマッサージを行っている店が多いです。
マッサージを受けるのが習慣づく
定期的にマッサージに通うことで、良好な状態を保つことができます。自分でマッサージをする場合、なかなか続かない方が多いのではないでしょうか。マッサージは、疲労が大きく蓄積される前に行うことが重要なため、定期的に通うことが大切です。
アドバイスを得られる
プロは、生活習慣のアドバイスやセルフマッサージの方法のアドバイスなどを行えます。健康を保つための知識を得られる点は、プロのマッサージに通うメリットと言えるでしょう。
正しいマッサージを心がけましょう
正しいマッサージを受けることで、心身の疲労が解消され健やかな日々を過ごせるようになります。マッサージのやりすぎは逆効果です。また、セルフマッサージはなかなか正しく行うことが難しいので、やはりプロに任せた方がよいでしょう。
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