肩こりは現代病とも呼べるものですが、重大な病気の症状の1つとして現れる場合があることをご存じでしょうか。単なる肩こりと思い込み放置すると、重大な病気の発見が遅れてしまう恐れがあります。ここでは、肩こりが起きる場合がある病気の種類と、肩こりが起きたときに取るべき行動などについて詳しくご紹介します。
肩こりを伴う病気
次のような病気は、肩こりを伴う場合があります。
整形外科領域
頸椎症や後縦靱帯骨化症、脊椎・脊髄腫瘍、胸郭出口症候群などは、肩こりを伴う場合があります。いずれも重大な病気ですが、中でも腫瘍は早期発見しなければ命に関わるため、単なる肩こりだと思い込まないことが大切です。
内科領域
高血圧や低血圧、狭心症、心筋梗塞、貧血、冷え症、胆のう炎、胆石、自律神経失調症、更年期障害、肺がん、腎臓病など、肩こりを伴う病気はさまざまです。中でも肺がんや心筋梗塞は命に関わる病気です。これらの場合、肩こりの他にもさまざまな症状が現れているはずですが、症状の現れ方には個人差があります。そのため、肩こりしか起きていないから大丈夫だと思い込むのは禁物です。
耳鼻咽喉科領域
メニエール病や副鼻腔炎が原因で肩こりが起きる場合があります。どちらもつらい症状で、生活に支障をきたすケースが少なくありません。また、メニエール病は激しいめまいによって立っていることができず、仕事や家事、育児などに大きな支障をきたすこともあります。
歯科領域
むし歯や歯周病、咬合不全、顎関節症などに伴って肩こりが起きる場合があります。歯の神経が何らかの原因で刺激されると、肩周りの筋肉に栄養を送る血管が圧迫され、肩こりが生じるとされています。
肩こりが起きると首のこりまで生じ、そこから頭痛や腰痛にもつながりかねません。できるだけ早くお口の中の病気を治療する必要があります。
眼科領域
眼精疲労やメガネの度が合っていないなどの理由で肩こりが生じます。長時間のデスクワークをしている方は、眼精疲労に悩まされがちです。また、メガネの度は次第に合わなくなることが多いのですが、これは加齢などの原因で視力が変化するためです。
視力は常に一定ではなく、体調によっても変動します。そのため、定期検診で眼精疲労が蓄積されていないか、視力は変化していないかなどを確認する必要があります。
精神科領域
うつ病や心身症によって肩こりが誘発される場合があります。例えば、うつ病の人は自律神経が乱れている傾向があり、同時に血流が悪化しやすくなっています。肩への血流が低下することで、肩こりが生じます。これらの精神疾患はすぐには改善しないため、肩こりにも長期的に悩まされてしまうでしょう。
精神疾患との付き合い方、症状の抑え方など、的確なアドバイスができる精神科医に相談することが大切です。
肩こりが起きたときに取るべき行動
肩こりが起きたとき、様子を見ようと考えたりセルフケアを試したりする方が多いのではないでしょうか。これは、間違った対処法とは言い切れませんが、大きな病気が隠れている可能性がある以上は、まずはクリニックを受診する必要があります。他に症状が現れている場合は、その症状に関係する診療科を受診しましょう。
例えば、めまいやふらつき、心臓の痛みなどがある場合は、内科を受診してみてください。内科は医療の窓口であるため、必要と考えられる場合には専門的な診療科へ紹介状を書いてもらえます。
目が見えづらい、目が疲れやすい場合は眼科、気分が落ち込む、焦燥感がなくならないといった場合は精神科、むし歯や歯周病、顎関節の痛みなどがある場合は歯科を受診しましょう。最初は原因がわからず、さまざまなクリニックを受診するドクターショッピング状態になるかもしれません。しかし、原因不明の肩こりを放置するのは好ましくないので、可能な限りさまざまなクリニックを受診して、原因を調べてもらうことが大切です。
肩こりの病気以外の原因
クリニックを受診しても原因がわからなかった場合は、次のような原因が考えられます。
身体の冷え
身体が冷えると、肩への血流が低下することで肩こりが起こります。身体が冷える原因は、気温に対して薄着、部屋が寒い、身体を冷やす食べ物をよく食べるなどが挙げられます。また、身体の筋肉量が少ない人は、基礎代謝が低くてエネルギー消費の効率が悪いため、それだけ身体が冷えやすくなります。
睡眠不足
睡眠不足だと、自律神経が乱れて血流が悪くなりがちです。その結果、肩周りの筋肉への血流が滞り、肩こりが生じます。睡眠不足の原因は、単なる夜更かしだけではなく、残業で帰宅が遅い、ストレス、頻尿などさまざまです。寝る前にコーヒーやアルコール飲料を飲むと、カフェインやアルコールの利尿作用によって、夜間にトイレに行きたくなります。
運動不足
運動不足だと、筋肉量が減少して血流が悪くなります。また、身体も冷えやすくなるため、肩こりが起こりやすくなるのです。通勤の中で歩いている時間が短い、デスクワークで運動する機会がないといった場合、運動不足になりやすいでしょう。
原因不明の肩こりの対処法
肩こりの原因がはっきりしない場合は、次のように対処しましょう。
マッサージをしてみる
肩周りをマッサージで直接刺激すると、血流を促すことができます。自分で軽く肩周りをほぐすだけでも血流が改善するでしょう。ただ、自分では肩周りをほぐしにくいので、友人や家族にお願いしてみることをおすすめします。
生活習慣を改善する
睡眠不足や運動不足などを解消するために、生活習慣を改善しましょう。早めに布団に入ってスマホやテレビなど強い光刺激を浴びないようにする、コーヒーやアルコール飲料は控えるなどして、睡眠不足を解消させましょう。
また、運動不足を解消するには、適度な運動を継続する必要があります。激しい運動は長続きしないので、まずはウォーキングや散歩などから始めましょう。運動が楽しくなってきたら、ジョギングやサイクリング、水泳など、バリエーションを増やしてみるのもおすすめです。
肩こりケアにはリラクゼーションサロンがおすすめ
肩こりをケアするために、リラクゼーションサロンに通ってみてはいかがでしょうか。定期的に通うことで、肩こりがない状態を維持できるでしょう。リラクゼーションサロンを選ぶ際は、技術はもちろんのこと、日常のアドバイスができて、フィーリングが合うスタッフがいるかどうか確認してみてください。また、少しでも効果が長く続くような工夫をしているサロンがおすすめです。
まとめ
肩こりは病気の前兆や症状の1つとして現れる場合があります。肩こりを放置せずに、まずはクリニックを受診しましょう。リラクゼーションサロンの「ほぐしドットコム」では、1秒でも長く効果が持続するようにほぐしを提供しております。肩こりでお悩みの方はお気軽にご相談ください。