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肩こりがひどいときは、放置せずに対処することが大切です。また、重大な病気が隠れている可能性もあるため、安易な判断は禁物です。ここでは、肩こりがひどい原因や対処法、予防策などについて詳しくご紹介します。肩こりがひどくて悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてください。

肩こりがひどい原因

ひどい肩こりに対処するには、その原因を知ることが先決です。肩こりがひどい場合、次のような原因が考えられます。

自律神経の乱れ

自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っており、緊張時は交感神経が優位になり、リラックスしているときは副交感神経が優位になります。このスイッチがうまく切り替わることで、人はストレスに耐えることができるのです。

睡眠時は副交感神経が優位になっており、血流がよく、リラックスしています。しかし、過度のストレスによって自律神経のバランスが崩れると、副交感神経が優位になるべきときに交感神経が優位になり、緊張状態になってしまいます。

血流も悪くなり、身体の機能に悪影響が及ぶでしょう。その影響の1つが肩こりです。ストレスが大きい人はひどい肩こりに悩まされている傾向があります。

長時間同じ姿勢をとっている

長時間、同じ姿勢をとっている人は肩への血流が低下しています。例えば、デスクワークの人は休憩時間を除き、1日数時間は同じ姿勢をとることになるため、肩こりに悩まされている方が多いでしょう。

姿勢が悪い

姿勢が悪いと、同じ姿勢をとっていなくても肩への血流が低下します。椅子の背もたれにもたれかかっていると、少しずつ前方へ身体がずれていき、腰や首に大きな負担がかかる場合があります。首の血流が悪くなれば肩の血流も悪くなり、肩や首のこりが生じるでしょう。

姿勢の悪さは癖の問題であり、意識1つで改善できます。ただし、良い姿勢を長く続けることは簡単なことではありません。

冷え

身体が冷えると肩への血流が低下して、ひどい肩こりに悩まされるようになります。身体が冷えやすい人の特徴は、寒い日に薄着をしている、靴下が薄い、冷房をきかせすぎている、筋肉量が少ない、運動不足、ストレスが大きい、睡眠不足などです。

身体が冷えると身体の免疫機能も低下し、感染症のリスクが高まる恐れもあるため、身体は冷やさないように注意が必要です。

ひどい肩こりを和らげる方法

ひどい肩こりを和らげるために、次のように対処しましょう。

抗炎症薬を飲む

抗炎症薬とは、炎症を抑える薬のことです。例えば、市販薬だとロキソニンやイブプロフェンなどがあります。これらは解熱鎮痛剤と呼ばれ、発熱のときに飲むイメージを持つ方が多いでしょう。中でもロキソニンは、歯の治療後に処方されることもあるなど、痛みを抑える効果が高い薬として重宝されています。ただし、胃痛や胃潰瘍などの副作用があるため、胃腸に問題を抱えている方は服用できません。

また、そのほかにも注意点があるため、必ず薬剤師に相談のうえで購入しましょう。抗炎症薬で肩に起きている炎症を鎮めることで、肩こりの改善が期待できます。いったん、炎症を抑えてから、肩こりが再発しないように行動を改めるのが効率的かもしれません。

湿布を貼る

抗炎症成分が含まれた湿布を貼ることで、肩こりに直接アプローチできます。内服薬と同じく、使用できるかどうかや効果の現れやすさなどには個人差があるため、医師や薬剤師に相談のうえで使用しましょう。

湯船につかる

湯船につかって身体を温めることで、冷えによる肩こりが解消する可能性があります。シャワーだと、身体の芯まで温まりません。また、湯冷めもしやすく、入浴後にすぐ身体が冷えてしまうでしょう。40℃前後の湯に15分程度つかると、身体の芯から温まります。

ストレッチをする

ストレッチをすると、肩周りの血流が改善されて肩こりが和らぐ場合があります。肩や首を回したり、肩甲骨を延ばしたりしましょう。ストレッチは、入浴後や運動後など身体が温まっているときに行うのが効果的です。

肩こりの予防方法

ひどい肩こりを解消できたら、次は再発の予防に努めましょう。肩こりの予防方法は次のとおりです。

正しい姿勢を習慣付ける

正しい姿勢を習慣付けることで、肩こりが起こりにくくなります。椅子に座ったときは、深めに腰掛けて背もたれに軽くもたれます。ヘッドレストやアームレストがある場合は、首や腕に力を入れないように身を任せてみてください。

姿勢は次第に悪くなっていくものなので、こまめに見直しましょう。また、スマートフォンを見るときは、首を下に向けてしまいがちです。目線の高さまで挙げて見るようにしてみてください。

デスクワークの際はこまめにストレッチする

長時間のデスクワークで肩こりがひどくなるのは、同じ姿勢を続けることで血流が滞るためです。そのため、1時間に1回は席から立ってストレッチすることが大切です。

身体を冷やさないようにする

身体を冷やすと肩こりが再発する恐れがあります。そのため、身体を冷やさないように防寒対策を万全にしましょう。また、冷房を過度に使用すると身体が冷えるため、少し暑い程度の温度に設定することが大切です。

ストレスを溜め込まない

ストレスを溜め込むと自律神経のバランスが崩れ、肩こりがひどくなります。睡眠や適度な運動、趣味を楽しむなどして、ストレスをこまめに発散させましょう。また、完璧主義をやめる、何でも抱え込まないなど、ストレスを減らす工夫も大切です。

適度に運動する

適度に運動することで、全身の血流が促されて肩こりが解消します。肩こりになりにくくもなるので、適度な運動は肩こりの有無に関係なく続けることが大切です。過度な運動は血流を悪化させるため、ジョギングやウォーキング程度の運動を行いましょう。

肩こりにひそむ重大な病気

単なる肩こりだと思っていたら重大な病気だったケースは少なくありません。あまりにも肩こりがひどい、肩こりを繰り返す場合は、医師に相談することをおすすめします。肩こりにひそむ重大な病気は次のとおりです。

関節リウマチ

関節リウマチは、自分の免疫が関節を破壊し、痛みやこわばりを引き起こす病気です。肩こりだけで関節リウマチを疑うわけではありませんが、肩こりは関節の近くで起きている症状のため、痛みや手足のこわばりがあるときは警戒が必要かもしれません。

心筋梗塞

心筋梗塞とは、血栓が心臓の血管につまる病気です。肩やみぞおち、背中などに痛みが生じたり、冷や汗や吐き気、嘔吐などが現れたりすることがあります。

がん

がんが大きくなると、血管や神経を圧迫して肩こりを引き起こす場合があります。抗炎症薬を使用してもがんは小さくならないため、薬の効果が切れると再び肩こりがひどくなるでしょう。

まとめ

ひどい肩こりは、生活や仕事に大きな影響を及ぼすため、早期の改善を目指すことが大切です。今回、ご紹介した対処法や予防法に加えて、リラクゼーションサロンへマッサージに通うのもおすすめです。「ほぐしドットコム」では、少しでも良い状態が長く続くことを目指して施術しております。まずはお気軽にご相談ください。